コンタックスＴは、細部にまで心を配りました。

軽快な巻き上げ感、クラッチ機構

フィルム巻き上げ軸にボールベアリングを組み込むと同時に、フィルム巻き戻し機構には、コンタックスRTS IIクォーツと同様のクラッチ方式を採用しました。フィルム送行時の外圧がなくなり、巻き上げ感が軽快で、スムーズにフィルム給送ができます。

レンズカバーの開閉でON/OFF

レンズカバーを閉じてレンズを収納すると、カメラの電源が自動的に0FFになり、携帯中、不用意にレリーズボタンに触れても、シャッターが作動しない安全設計です。

撮影の際には、カメラの前面(力メラをホールドすると右手人さし指の位置)にあるオープンボタンを押し、レンズカバーを開くと電源がONになり、カメラは作動状態になります。

電子セルフタイマー

セルフタイマー撮影の場合は、カメラ上面のセルフタイマースイッチを＜ST＞にセット、レリーズボタンを押すと、カメラ前面のLEDが赤く点滅し、10秒後にシャッターが切れます。点滅はタイムアップ2秒前から早くなり、シャッター作動を予告します。

液晶表示のフイルム力ウンター

フィルム力ウンターには、文字が大きくて見やすい液晶(LCD)を使用しています。カウントの表示は、72枚撮りフィルムも利用できるように、79カウントまで表示可能です。この液晶カウント表示は、レンズカバーを閉じて収納状態にすると文字が消える省電設計(カウントは記憶されている)。