コンタックスＴにも貫きました。ゾナーＴ*38mmF2.8。

映像派のためにあくまでも画質優先。ゾナーＴ*38mmF2.8レンズを搭載。

コンパクトカメラといえども、コンタックスＴは最高の画質を追求しました。レンズは、カール，ツァイス社がこのコンタックスＴのために、新たにゾナーＴ*38mF2.8を設計。４群５枚のレンズ構成は、設計に無理がなく、開放絞りから最小絞りまで、バランスのとれたクリアーな描写力を発揮します。5枚のレンズエレメントのすべてが、すぐれた画質を生むために使われており、コンパクト化のためにレンズ性能を犠牲にすることは断固拒否しました。

もちろん、カールツァイスレンズ独自のＴ*コーティングを施し、切れ味、コントラスト、色再現性、階調のあるボケ味、そのいずれをとっても一眼レフと全く変らない描写力が得られます。

画質を最優先させるかずかずの機構

ゾナーＴ*38mmF2.8レンズは、全群移動方式のフォーカシング機構、7枚羽根のビトゥイン方式絞り機構、5枚羽根式レンズシャッターなどを組み込みました。

これらの機構は、つねに最高の画質を追求するカールツァイスの思想を具現化するためには、欠かすことのできないメ力二ズムなのです。

ゾナー(SONNAR)Ｔ*レンズ

1929年に、カールツァイス社のドクター・べルテレによって設計された有名なレンズで、現在のゾナータイプはその流れを汲む新しい設計です。ゾナーレンズの最大の特長は、絞り開放でも優れた画質と周辺部に至るまで平均した光量が得られるレンズ設計がなされていることです。ゾナーＴ*レンズはポートレート、報道写真、スポーツ撮影、舞台撮影などに最適なレンズとして、プ口力メラマンから絶賛を博しています。

先進の光学技術、多層膜コーティング

カールツァイスＴ*レンズの優れた性能を支えているのが、多層膜コーティングです。Ｔ*多層膜コーティングは、画像のコントラストを低下させる、レンズの界面反射を押えるため、カールツァイス社が世界に先がけて開発した画期的な光学技術です。

コンタックスＴのゾナーＴ*レンズも、カールツァイス独自の多層膜コーティングを施すことにより、フレアやゴーストのない優れた色再現性やコントラストのある鮮明な画像、高い光透過率による優れたカラーバランスを約束しています。

高性能と信頼のマーク＜Ｔ*＞スター

さらにカールツァイスＴ*レンズの高品質を保証しているのが、MＴF検査機による全品検査です。MＴFとは、カールツァイス社が確立したコントラスト再現性理論(Modulation Transfer Function)にもとづく総合的なレンズ性能のことで、結像の良否とコントラスト、色再現性を同持に検査します。

コンタックスＴのゾナーＴ*レンズも、このMＴF検査機で１本１本を念入りにチェックしたうえで、信頼の刻印、赤い＜Ｔ*＞のマークが刻まれます。

光学性能を追求するためには、妥協を許さない、ドイツ技術者魂の真髄がここにあります。

※ゾナーＴ*38mmF2.8は西独カールツァイス財団が、日本で製造したレンズです。